初の明治神宮大会。星稜ー広陵の試合を見ました。

こんにちは、Ujiです。

11/9から始まりました明治神宮大会。今までバーチャルでしか見なかったですが、実際はどんなものか気になっていて今回思いきって見に行きました‼
11/10,11日の2日間で計4試合を見ましたのでそれぞれの試合記事を書こうと思います。


明治神宮大会は各地の代表(近畿や関東地方など)が集まって秋の全国一を決める大会です。優勝したチームはその地方の選抜への枠が1校増えることもあり、選考が微妙な位置にいる高校はその地区の代表を必死に応援してると思います。
かくいう私も近畿代表の龍谷大平安を応援していましたが、残念ながら負けました😭近畿大会決勝で延長12回に及ぶ激闘からわずか1週間しか経っておらず、疲れが取れてないと思うと仕方ないです。

それとは別に、神宮大会の魅力はこの時期での全国トップクラスの選手を一度に見ることができると思っています。

中でも印象的なのが、
2016年世代の
・秀学館(熊本)の九鬼捕手の強肩
・東邦(愛知)の藤嶋選手が放った特大ホームラン
・大阪桐蔭の高山投手が覚醒したかのような150 km/h

2018年世代の
・中央学院(千葉)の大谷選手の逆方向へのホームラン
など

大谷選手は社会人に進みましたが、他の選手はプロに指名されています。
来年度に向けて楽しみな選手が集中してみることができるのが明治神宮大会のなによりの強みだと思います。

神宮観戦第一試合は星稜(北信越)ー広陵(中国)です。共に夏の甲子園を出たチーム同士で注目の一戦で、接戦になる予感。

広陵の5番はライト澁谷くん、星稜の5番は投手の奥川くん。

星稜は奥川くんと山瀬くんのバッテリーに、軟式U15の1年生ショート内山くん、センターの東海林くんと夏の経験者をセンターラインに配置。控えには内山と同じ軟式U15で1年生投手の荻原くん、寺西くん、そしてサヨナラ満塁ホームランを打たれたものの延長タイブレークを経験した2年生左腕寺沢くん。経験値選手層の厚さそして将来性とあらゆる要素を兼ね備えた「最強軍団」。「楽しみ」な選手で構成されたチームでがありますね。

一方の広島広陵も宗山くん、中村くん、藤井くん、石原くんと夏の経験者を軸に中国大会を勝ち上がりました。甲子園を決める中国大会準決勝で創志学園の西くんを攻略しています。全国トップクラスの投手を経験しているので奥川くん相手でも十分立ち向かえるとは思います。


序盤
・1回表 星稜

 2死後3番知田くんがセンター前にヒット。中継の送球ミスもあり2進。
4番内山くんは四球を選ぶも5番奥川くんは三振。この回無得点。

広陵の石原投手。左のオーバーハンドで曲がりの大きいスローカーブに、130km/h中盤のストレートを投げます。背番号10ですが、旧チームでは1番を背負っています。

・1回裏 広陵

 2死後3番宗山くんが初球をライト前に運び盗塁でチャンスメイクしましたが、後続が倒れ無得点。


星稜の奥川投手。初球から148km/hのストレートで球場を沸かせたあと、常時140km/hを越えるストレートに130km/h台のスライダーとフォークを投げる。二つの変化球も切れ味鋭く、今の高校生で打てるとは思えないです。

立ち上がりは共に得点圏に走者を進めるも全てのアウトを空振り三振で奪い、2,3回は共に3人で攻撃が終わるなど文字通り投手戦。3回を終わって星稜の奥川くんは打者10人に7三振30球、広陵の石原くんは打者11人で6三振47球。星稜の奥川くんはストレートの後に切れ味鋭い変化球で、広陵の石原くんは緩いカーブの後に速く感じさせるストレートで三振を奪うなど形は違えど緩急を上手く使った投球で締めます。
ここまでは予想通り接戦でしたが、4回で早くも試合が大きく動きます。

中盤
・4回表 星稜

1死後4番内山くんがレフト線に二塁打を放つ。
5番奥川くんが初球を捉え、ライトの頭上を越えるタイムリー三塁打。1-0と先制
6番福本くんは前進守備のサード横を襲う安打で2-0
7番岡田くんは四球で1死1,2塁
8番有松くんがライト前にヒット。二塁走者福本くんが返り3-0。送球間に進塁し1死2,3塁とチャンスを続ける。
9番山瀬くんはセカンドゴロで三塁走者岡田くんはホームに突っ込むも三本間で挟まれ2死2,3塁。
1番山本くんがショート強襲の安打で4-0。
2番東海林くんもサードへの内野安打で満塁。

ここで広陵は投手を背番号1の河野くんへスイッチ。それでも星稜の攻撃は止まりません。

3番知田くんは四球を選び押し出しで5-0。
4番内山くんは三遊間を破る2点タイムリーで7-0
5番奥川くんが三振で倒れようやく攻撃終了。


打者12人7安打7得点の猛攻で星稜が一気に主導権を握ります。チームの中心である内山くんが打ってから流れが来たように感じました。これでもまだ1年生。恐るべし


・4回裏 広陵
 反撃に出たい広陵
先頭の2番中冨くんが初球を叩きショート内野安打
3番宗山くんがセカンドへの併殺打
4番中村くんはライトフライ

宗山くんのところで併殺を食らったのが痛かった。
星稜の連携プレーは無駄がなく流れるように打球を処理しました。また内山くんが取ってからが非常に早い。

5,6回は星稜は先頭打者が出塁するも無得点。
広陵は三者凡退で倒れます。


中盤を終えて
奥川くんがいい投手なだけに1点どころか7点も入るのは広陵には重たいところ。途中から投げた河野くんは何とか踏ん張っています。打線も応えたいところですが、奥川の前に走者を出すのが難しい。


終盤
広陵の守備に綻びが出ます。

・7回表 星稜

5番奥川くんがショート横へのヒットで出塁。
6番福本くんが四球を選び無死1,2塁
7番岡田くんはバントをし捕手とるも、一塁へ悪送球悪送球。2塁走者が返り8-0。更に無死1,2塁
8番有松くんはサードゴロで三塁走者が飛び出し、三本間で挟まれアウト。他の走者は2,3塁へ。
9番山瀬くんはスクイズで9-0
1番山本くんは三振でこの回終了。

・7回裏 広陵
この回3点を取らないとコールド負けの広陵。反撃に出たいところだが、
2番中冨くんはショートフライ。
3番宗山くんは内野安打出塁。センターに抜けそうな当たりをショート内山くんが止めました。守備範囲広すぎる。
4番中村くんはショートフライ。
5番澁谷くんは三振に倒れゲームセット。

9-0の7回コールドゲームで星稜が勝利しました。



感想
注目の奥川投手内山くんが力を遺憾なく発揮した試合でした。
奥川投手はストレートと変化球の制球もよく、7回を79球11奪三振。打たれる気がしませんでした。この日に大学選手権があり、体つきから走攻守と全てにおいて高校生と桁違いの大学生を相手にしても抑えれるのではないか?と思うほど出来が良かったです。
内山くんも今日2安打2打点と打撃がいいのは勿論、守備の良さが光りました。センターへ抜けそうな当たりもしっかりとってアウトにしたり、センター前に落ちそうなフライでも追いかけて取るなど守備範囲は広いと思います。捕手もこなすことができて、中学時代は正捕手として日本代表に選ばれました。これからの起用にも注目したいですが、個人的にはショート内山くんをもっと見たいと思っています。

星稜打線の集中打が出ましたが、北信越大会ではあまり打撃の調子が良くなかったそう。好投手が多くいるので、打線の調子が良ければ鬼に金棒と言う感じがします。明治神宮大会もそうですが、甲子園でも本気で優勝できると思ってしまいます。それほどの戦力がありますので、これからも注目です。

一方、敗れました広陵ですが、中国大会決勝からわずか一週間と疲れが取れていない中での試合と思うと仕方ないのかなと思います。ただ広陵には石原くん、河野くんの二枚看板に奥川くんから2安打を放った宗山くん、本日試合に出ていませんでしたが1年夏から甲子園を経験している捕手の釣流くんもいます。春の甲子園は投手力といわれる中、バッテリーもいますし、野手も揃っています。

思わぬ大差になりましたが、来年の選抜では上位まで勝ち上がると思っています。


コメント

人気の投稿