タイガースカップ準決勝 紀州ボーイズが龍野ボーイズを下し決勝進出

こんにちは、Ujiです。

タイガースカップ準決勝 紀州ボーイズと龍野ボーイズの試合を書こうと思います。
この試合も第一試合同様最後までわからない接戦でした。また、紀州ボーイズの野球のレベルの高さに驚きました。
紀州ボーイズはOBに今年のドラフトで指名された東妻勇輔投手(智弁和歌山ー日体大ーロッテ)、林晃大内野手(智弁和歌山ー広島)がいて、智弁和歌山や市立和歌山など強豪校にも選手を輩出する名門リーグ。
一方、龍野ボーイズもOBが明徳義塾や報徳学園、滝川第二という強豪校に選手を輩出する強豪リーグ。夏の甲子園に出場した羽渕くん(報徳学園)、明徳義塾の國光くんが所属していました。
名門リーグ同士の対決、楽しみですね。

先攻 龍野ボーイズ 後攻 紀州ボーイズ
           
1 小倉 1 中川
2 小塚 2 小畑
3 粕谷 3 ○山崎
4 4
5 ○山内 5 神山
6 井上 高 6 湯浅
7 伊藤 7 相良
8 高橋 8 藤本
9 井澤 9 小早川

○がチームの主将です。

・1回表 龍野ボーイズ

1番小倉くんが8球粘りますがセンターフライに倒れ、1死。
2番小塚くんは空振り三振で2死。
3番粕谷くんはフルカウントまで粘ったあとレフトフライに倒れ3死チェンジ。
三人で終わりましたが18球を投げさせるなど簡単には終わりません。

・1回裏 紀州ボーイズ

1番中川くんはショートフライで1死。
2番小畑くんはサードのエラーで出塁します、1死1塁。
3番山崎くんはサードゴロで倒れますが一塁走者は2進します、2死2塁。
4番くんはショート深いところへのゴロを放ち、足が優ってセーフ、2死1,3塁。
5番神山くんは四球を選び、2死満塁。
6番湯浅くんはセンターへのフライに倒れ、3アウトチェンジ。
紀州ボーイズの神山くん
龍野ボーイズの森くん

・2回表 龍野ボーイズ

先頭は4番投手のくん。ピンチをしのいだ後の打席ですが捕手ファウルフライに倒れます1死。
5番山内くんはセンターフライで2死。
6番井上 高くんは四球で出塁します、2死1塁。
7番伊藤くんが左中間に安打を放ち、井上高くんは3塁まで進みます。2死1,3塁。
チャンスに8番高橋くんでしたがショートゴロに倒れ3アウトチェンジ。

・2回裏 紀州ボーイズ

試合が動きます。
先頭の7番相良くんがライト前ヒットで出塁します。無死1塁。
8番藤本くんは送りバントの構え。龍野内野守備陣はバントをさせまいと猛チャージをしかけます。しかし藤本くんはバスターでレフト前ヒットを放ち無死1,2塁。
チャージしたサードの手前でワンバウンドヒットしたもので守った人は驚いた顔をしていました。よく怪我をしなかった、あれは怖い。
9番小早川も送りバントの構え。3球目で小フライを上げチャージした一塁手が一度グラブに入れますが、弾けてしまいます。助かった小早川くんは次の球でバントを成功し、1死2,3塁とチャンスを広げます。
1番中川くんがレフトに犠牲フライを放ち、1-0と先制し尚2死2塁のチャンス。
2番小畑くんがセンター前安打を放ちます。2塁走者は一気にホームを突き2-0とリードを広げます。更に送球間に小畑くんが2塁に進み、2死2塁とチャンスを続けます。
3番山崎くんはセカンドゴロに倒れ、3アウトチェンジ。

龍野ボーイズは攻めの守りをしましたが、それを上回る紀州ボーイズの攻撃は見事でした。やはり小早川くんのバントが明暗を分けたイニングではないかと思います。


・3回表 龍野ボーイズ

9番井澤くんはセカンドゴロに倒れ、1死。
1番小倉くんがライトフライ、2死。
2番小塚くんがセカンドゴロに倒れ、3死チェンジ。

この回で小塚くんからくんに変わります。

・3回裏 紀州ボーイズ

4番くんはファーストゴロで1死。
5番神山くんはショートゴロで2死。
6番湯浅くんはサードゴロで3死。
わずか7球で終わった回。攻撃につなげたい。

・4回表 龍野ボーイズ

3番粕谷くんはサードフライに倒れ、1死。
4番くんはファウルで粘りますが三振で2死。
5番山内くんはいい当たりの打球を放ちますがレフト正面、3死チェンジ。
中軸が三人で倒れるも16球を投げさせるなど簡単には倒れません。

・4回裏 紀州ボーイズ

7番相良くんは三振で1死。
8番藤本くんはセンターフライで2死。
9番小早川くんは三振で倒れ3死チェンジ。
三振で倒れた二人はフルカウントまで持ち込むなどこちらも簡単にはやられません。

・5回表 龍野ボーイズ

龍野ボーイズが反撃に出ます。
先頭の6番井上高くんがライト前にヒットを放つと
7番伊藤くんが死球を受け、無死1,2塁のチャンス。
8番高橋くんが投手前に送りバントをきっちり決め、1死2,3塁。

ここで両チームが動きます。
9番井澤くんに代わり高島くんが打席に入り、紀州ボーイズが守備のタイムを取ります。

紀州ボーイズは1点はOKの定位置守備で、高島くんがスクイズ。これが見事決まり、1-2と追い上げます。
尚も2死3塁で1番小倉くんがライト前に同点タイムリー。2-2
2番くんはレフトフライに倒れます。

チャンスをしっかり生かした龍野ボーイズ、先頭打と同点打はファーストストライクから打っていったものと積極性がいい方向に行きました。

・5回裏 紀州ボーイズ

1番中川くんはセカンドゴロに倒れ1死。
2番小畑くんは小フライを上げますが、ショートと投手の間にぽとりと落ちる内野安打に。
走者を出しますが3番山崎くんを三振に、盗塁をしかけた小畑くんを2塁で刺し併殺でピンチを脱出します。

・6回表 龍野ボーイズ

3番粕谷くんが四球で出塁します。

ここで紀州ボーイズが動きます。
投手の神山くんをライトへ、ライトの相良くんに代わりピッチャー井上くん。2年生ですが182cmの長身です。

4番くんはレフトフライに倒れ、1死1塁。
5番山内くんはセカンドへの併殺打で倒れ、3死チェンジ。
走者がいる中での継投でしたが、併殺で切り抜けました。

・6回裏 紀州ボーイズ

勝負が分かれる場面が来ます。
4番くんが強烈なライト前安打で出塁すると
5番神山くんがバントを仕掛けますが、投手前に転がりくんが二塁へなげ封殺。1死1塁。
6番湯浅くんはセンターに抜けそうな打球を放ちます。これをショート山内くんが取り、2塁にトスしますが一塁走者の足が勝り、1死1,2塁とチャンスを広げます。

ここがターニングポイント!
7番井上君がセンターフライで倒れ、2死1,2塁。
8番藤本くんがショートへのぼとぼとのゴロを放ちます。山内くんが取り一塁へ送球もボールが後ろにそれ、その間に2塁走者が勝ち越しのホームイン、3-2
尚も2死1,3塁の場面で9番小早川くん。なんと一塁走者藤本くんが飛び出してしまい、一二塁間で挟まれます。その隙に三塁走者がホームを突き4-2とリードを広げます。
小早川くんはレフトフライに倒れますが、終盤に大きな2点が入りました。

見ているものからしても緊迫しているのが伝わったイニング。
それだけにショートがゴロを取って投げたあとホっとした感がしました。でも、そこから出たエラーに失点。さらにトリックプレーによる失点。ほんのわずかな差が生んだ2失点。これは責めれない。

・7回表 龍野ボーイズ

ここで諦められない龍野ボーイズ
6番井上高くんがフライを上げますが、これをレフトがダイビングキャッチで1死。
7番伊藤くんがサードゴロに倒れ、2死。
8番に代打山本くんが送られますが四球を選び2死1塁。
またも代打、9番に薮本くんがセンターへヒットを放ち、2死1,2塁とチャンスメイク。
ここで前の打席同点タイムリーの1番小倉くんですが、低めの変化球に手を出してしまい三振でゲームセット。


 結果4-2で紀州ボーイズが勝利したことになりますが、両者の差はわずかなものでした。ただ、「勿体無い」や「惜しい」と簡単に言えないです。龍野ボーイズがこの試合で守備に関してはとにかく積極的なプレーが目立ちました。その結果ヒットになり、エラーになったと思います。6回の決勝点は緊迫した場面が続き、その疲れから来たものかな?と思っています。この試合は神経を使うことが多かった。

 神経を使わせたのは紀州ボーイズの「足技」だと思います。
印象に残ったのが2回あり、1つめは2回の2点目をとった場面。2死2塁で2番小畑くんがセンター前にタイムリーを放ち、送球間に2塁に進んだこと。高校の全国に出るチームでもあまり見かけない中、既に中学で実行したのは驚きでした。
 もう一つは6回のトリックプレー。これをすること自体がハイレベルなのですが、一塁走者が飛び出し、挟まれている間に三塁コーチと三塁走者がタイミングを見計らいホームに突入したことなどコーチも含めた全体の走塁攻撃。普段から練習しているのでしょうか?
「足技」で得点できるように走塁には力を入れているチームかなと感じました。
近年栄養学や力学により野球選手のカラダは大きくなり打撃力が上がるチームは増えてきました。それだけだと残塁が多くなったり好投手の前だと中々得点力が上がりません。
走塁も力を入れることで得点力を上げるチームも出てきていますが、中々見ないです。
関西では大阪桐蔭、明石商業、関東では健大高崎、常総学院がいい例だと思います。そういうチームは接戦に強く簡単に負けないです。
紀州ボーイズもその流れがあるのでこれからも注目していきたいです。



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