「狙い打ち」した大阪桐蔭が初戦をコールドで勝利 

こんにちは、Ujiです。

4月13日に久宝寺球場で行われた春季大阪大会2回戦大阪桐蔭ー市立東の対戦を見てきました。

長かった。ほんまに長かった。

去年10月の智弁和歌山戦から、選抜に選ばれることなくひたすら練習をしてきた桐蔭ナイン。秋からどれだけ選手が伸びたのかが気になって仕方なかった。半年も見てないとかどうかしてますよ。


春の公式戦は夏のシードを獲得するための大事な大会であり(大阪はシードがないですが)、一冬越えて選手がどれだけ成長したのかを知るための大会であり、目立たずとも意外と重要なものです。春の大会で勝ち上がることで自信をつけて夏に臨み、大阪桐蔭もよくある例です。秋にコールド負けしても春には別人のようなチームになり、夏に優勝するケースもよくあります。


また新入生が入ることもあり、中学で名を馳せた選手も知ることができるのでこれからどうなるのか楽しみな面もあります。


話は逸れましたが、今回はここ数年よく当たる市立高校との対決。選手が負傷退場する不運もありましたが、選手が変わったところを「狙い打ち」した大阪桐蔭がビッグイニングを作り、初戦をコールドゲームで勝利しました。試合を振り返りましょう。

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戦評
スコアはタップすると拡大して見ることが出来ます。

市立東は選手の名前がわからないのでメンバーを背番号で記入しています。ご了承ください。もし名前がわかれば訂正します。


 大阪桐蔭がビッグイニングを作り5回コールドで市立東を破った。市立東が3回にショートの負傷退場してから変わった選手の方向を中心に8安打9得点の猛攻を浴びせ試合の主導権を握ると、先発藤江が伸びのあるストレートを中心に市立東打線を5回9奪三振の好投。打っても好調でホームランを放っており、最後は長打でコールドを決めた。

市立東の先発投手はインコースも果敢に攻める強きの投球を見せた。突然のアクシデントでチームが動揺してエラーを重ね、投手も連打を浴びた。後半にはしっかり打球を処理しただけに3回のビッグイニングが悔やまれる。

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ハイライト
注目の2年生仲三河くん。去年1年生ながらベンチ入りし投手として注目を集めているが、今年は野手として出場することが多い。


市立東の投手は細身だが、制球がよくインコースにも果敢に攻めます。


・2回裏 大阪桐蔭の攻撃

5番仲三河くんがカーブにタイミングが合わず空振り三振。6番中野くんがインコースの直球に手が出ず見逃し三振。


・3回表 市立東の攻撃

9番打者が高めのストレートを捉え、センター前にヒットを放つも後続が絶たれ無得点。


・3回裏 大阪桐蔭の攻撃

8番柳本くんの打球は平凡なゴロでしたが、イレギュラーバウンドしてショートの顔面に当たるアクシデント。ショート⑥はその場で倒れ込みタンカに運ばれてベンチに下がることになりました。控えの選手⑭がショートを守りますが、ここから桐蔭打線が火を噴きます。


9番藤江くんの打球はショートとレフトの間に落ちるヒット。柳本くんは3塁に進み、送球間に藤江くんは2塁へ。1番加藤くんがサードの横を襲う2点タイムリーヒットで先制。送球間に二塁を陥れる。

2番宮本くんはショートにゴロを放ちますが、ショート⑭が一塁へ悪送球。0アウト2,3塁で3番西野くんがセンターへ2点タイムリーヒット。ヒットとエラーで1点を加え、尚も0アウト1,3塁で6番中野くんが高めのストレートを捉えセンター頭上を越える2点タイムリーヒット。2アウト後、9番藤江くんが高めのストレートを振り切りライトへ2点ホームラン❗




・4回表 市立東の攻撃

4番打者が中に入ったストレートを捉えてレフト線に2塁打を放ちますが無得点。


・5回裏 大阪桐蔭の攻撃

1アウト1塁から今日本塁打も放っている9番藤江くんが今度は左中間を割る二塁打を放ち、一塁走者が一気にホームイン。10点目を入れて5回コールドゲームを成立させた。



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感想

 3回に市立東のショート⑥がイレギュラーバウンドによる負傷退場がこの試合に影響したと思う。この選手は内野の要であり、3番も打てる「チームの柱」。突然のアクシデントに市立東は気持ちが落ち着かず、エラーに連打を浴びて9点を失ってしまった。

「選手が変わるところに打球が飛びやすい」という言葉をよく聞くが、この試合ではショートによく飛んだ。3回の桐蔭の攻撃を振り返ります。


 ショートが入れ替わった後、9番藤江くんはショートとレフトの間に落ちる安打を放ちます。1塁走者の柳本くんが3塁へ進みサードへ返球する間に藤江くんが2塁に進んだ。市立東の2塁へのベースカバーが遅れていたのもあり、隙をついた藤江くんの好走塁でもあるが、市立東がバタバタしているようにも見えた。


 2点を先制し、なおも0アウト2塁で2番宮本くんの打席。2ストライクから外角ストレートを宮本くんは「ショートに狙って」ゴロを打ったように見えた。
結果、ショートの悪送球でチャンスが広がったのだが、大阪桐蔭は走者が2塁で右方向(本来はショートからファーストへの間をさすが、大阪桐蔭はセカンド方向と言った方がイメージしやすい)に打つことが多い中、ショートの正面に打ったことが気になった。

ショートは試合に入ったばかりで気持ちが落ち着かずエラーを誘いやすいので狙ったのも納得がいく。このあと大阪桐蔭の攻撃が続くのだが、「ショート方向」への打球が多い気がした。狙って打つ打撃が一冬越えてからの成長ではないかと思う。


敗れた市立東だが、決して弱くないと思います。投手は変化球でもカウントが取れる好投手でインコースにも果敢に攻める投球をしていました。2回には仲三河くんが変化球で、中野くんがインコースのス
トレートを見逃し三振で倒れるなど大阪桐蔭の強打者から三振も奪えています。変わったショートも途
中からしっかり打球を処理できていましたし、選手層も薄いというわけでは無さそうです。ただ3回のアクシデントが突然過ぎたのと負傷退場した選手が選手なだけにビッグイニングが悔やまれます。

これがなければコールドゲームにはならなかったと思います。点差ほどの差はないように感じました。


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