延長11回の死闘 京都国際が粘る平安を振り切り決勝進出

こんにちは、Ujiです。

5月18日に京都大会2次予選

龍谷大平安ー京都国際の試合を見ました。

両者は秋の準決勝で対戦しておりそのときは国際が勝利しています。そのとき以来の対戦で、両チーム互いに譲らず延長にも及ぶ死闘となりました。試合を振り返りましょう。

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戦評
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ハイライト

・1回表 京都国際の攻撃

1アウト2塁から3番福岡くんがライトに鈍い当たり。これをライト水谷くんがスライディングキャッチして2アウト。2塁走者が飛び出して2塁に戻れず3アウト。


・1回裏 龍谷大平安の攻撃

1番中島くんが初球を捉えてセンターへ。センターの村野くんが横っ飛びダイビングキャッチし1アウト。両者果敢に攻めていく。


・2回表 京都国際の攻撃

1アウト2塁から6番釣くんがショート右へのヒット。打球が外野に抜けて返球される間に二塁走者がホームイン。1-0と京都国際が先制。


・2回裏 龍谷大平安の攻撃

反撃したい平安の先頭は5番多田くん。4球目を叩いたがこれをサード中村くんが横っ飛びでキャッチ、そのまま一塁へ送球しアウト。大事な先頭でしたが、国際の好プレーに出塁を阻まれる。


・5回表 京都国際の攻撃

2アウト2塁から1番上野くんがセンターに抜けるヒットを放ち、2塁走者がホームを狙う。センターがバックホームを試みるもわずかに送球がそれ、2塁走者が2点目のホームイン。


・6回表 京都国際の攻撃
先頭の三番福岡くんが9球粘った末にセカンド強襲安打で出塁。4番早くんのところで盗塁を成功し0アウト2塁。その早くんがレフトへの飛球を放ち、レフトが捕球できず後ろにそらす間に福岡くんが3点目のホームイン。早くんは3塁に到達。続く村野くんがライトへ犠牲フライを放ち、4-0とリードを広げる。
出塁すれば1つでも先の塁に進み、確実に走者を返す京都国際。得点力が高い。

・6回裏 龍谷大平安の攻撃

1アウト2塁から3番三尾くんが高めのストレートを捉え、右中間スタンドに飛び込む2ランホームラン。そのあと四球とヒットなどで2アウト2,3塁とチャンスを作るも追加点ならず。とはいえ、三尾くんの一発で平安に流れがきました。


・8回表 京都国際の攻撃

平安は投手を野澤くんから豊田くんへ変更。変わったばかりの豊田くんを国際打線が襲いかかる。
先頭の早くんがセカンド強襲安打を放ち、外野に打球が抜ける間に一気に2塁へ。5番村野くんが進塁打を放ち、6番釣くんがレフトへ犠牲フライ。5-2とリードを広げ、終盤に大きな1点が入るかと思われた。。。

・8回裏 龍谷大平安の攻撃

先頭の北村くんのレフト前ヒットや四球が絡み0アウト満塁から5番多田くんが死球を受け、押し出しの1点。6番中嶋くんが4-6-3の併殺に倒れる間に3塁走者がホームイン。4-5と追い上げる。
平安の選手は気合が入っていた。四球を選ぶ度にほえ、身体近くにボールが来てもひるまず果敢に振っていった。


・9回裏 龍谷大平安の攻撃

先頭の半保くんがセカンドへ内野安打を放ち、バントで進塁後1番中島くんがレフト線へ同点のタイムリー2塁打。2番北村くんがセンターフライを放ち、センターが捕球した後に中島くんが3塁を狙うも、京都国際が8-6-5の素早い中継の前に3塁憤死。またも国際の好プレーに阻まれたが、平安は土壇場9回に追いついた。

・10回表 京都国際の攻撃

2番中村くんが10球目をセンター前に運ぶと、3番福岡くんが送りバント。1アウト2塁で4番早くんが本日5本目の安打がセンターへのヒット。2塁走者がホームに帰り6-5と勝ち越しに成功。


・10回裏 龍谷大平安の攻撃

先頭の3番三尾くんがライト前ヒットで出塁。4番水谷くんが三塁線へ長打を放ち、1塁走者の三尾くんが一気にホームに帰り6-6の同点に。その後1アウト3塁となり、6番中嶋くんがショートゴロを放ち、3塁走者がホームを狙うもショート上野くんの好返球によりホームタッチアウト。サヨナラはならずとも同点に追いついた。


・11回表 京都国際の攻撃

1アウト1,3塁から9番森下くんがスクイズを試みるも空振り、飛び出した3塁走者が三本間に挟まれタッチアウト。しかし、国際の攻撃はこれで終わらず森下くんが四球を選び暴投もあって2アウト2,3塁のチャンスに1番上野くん。上野くんの打球は前進守備の外野の頭上を襲う勝ち越しの2点タイムリー3塁打。延長で大きな2点が入る。

・11回裏 龍谷大平安の攻撃

四球と暴投などで2アウト2塁から2番北村くんがセンターへタイムリー2塁打を放ち1点を返すと、3番三尾くんがレフトへの強い当たり。これをレフト木村くんがダイビングキャッチし、3アウト試合終了。


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感想
 秋の京都準決勝でもあいまみえた両者の対決は共に二桁安打の乱打戦で延長11回に及ぶ死闘となった。11回の攻防で明暗が別れたが、1つの四球が勝敗を決めたように思えた。


11回の表、京都国際の攻撃。
1アウト1,3塁のチャンスで9番森下くんがスクイズをしかけるも空振り3塁走者がタッチアウトになった。チャンスが潰えたかに見えたが、ここで森下くんが四球を選び攻撃を繋いだ。本日森下くんは無安打で打撃内容も決して良くない。打ち取られると最悪の形で裏の守備につくことになっていた。それを四球で繋ぎ、今日当たっている1番上野くんに回し決勝のタイムリーが飛び出た。このあと平安が1点を返しているので、四球がなければ国際は敗れたかもしれない。それだけに森下くんの四球が試合のターニングポイントに思えた。

試合を通じて京都国際の強さが際立った。
まず得点力が高い。先頭打者を8回出し内6回を得点に繋げた。また1つでも先の塁に進み、相手守備陣の弱点をつくような打撃もした。11回の勝ち越し打も前進守備の頭上を越える当たりだった。また、6回と8回には1アウト3塁できっちり犠牲フライを放ち得点した。欲しい場面で点を取る。攻撃のレベルが高いと感じた。

また、守備もいい。前半は先頭打者を好プレーで出塁を阻止したが、何より終盤の一打サヨナラのピンチでの集中力が凄かった。9回裏追い付かれた直後の1アウト2塁でセンターのフライを8-6-5の素早い送球で二塁走者を三塁で刺した。二塁走者のスタートも少し遅れたのもあるが、センターは難しい捕球態勢からの送球は無駄がなかった。ピンチを脱した大きなプレーだった。10回裏1アウト3塁で遊撃への緩いゴロを素早く処理し三塁走者をホームで刺した。走者が目に入り焦りがあってもおかしくない場面だが落ち着いて打球を処理した。

試合を通じて内外野の球際の強さが際立った。神経が磨り減るような場面を乗り越えた国際は更に強くなりそう。


一方で、平安は簡単に倒れないしぶとさがあった。
リードされた9回10回に追い付き、11回も2点リードされるも2アウトから1点を返した。プレーの1つ1つにしぶとさがあり、ファウルで粘ったあとに四球を選んで出塁をしたり、内野ゴロの当たりも全速疾走で駆け抜けて安打をもぎ取った。9回の先頭打者はその内野安打で出塁したものだ。敗れたものの最後まで諦めない平安野球に夏への可能性を残した。

どっちが勝ってもおかしくない試合。両チームの差は紙一重に感じるくらいだ。夏はどうなるかわからないです。戦力のある京都国際ですが、平安の可能性も信じたいですし凄く葛藤しています。

コメント

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