小刻みに加点した履正社が大阪偕星に勝利

Ujiです。

遅くなりましたが、5/3の履正社ー大阪偕星の試合を書いていきます。

秋の大阪優勝校と大阪4強の強豪対決は点差だけを見ればワンサイドですが、両チームに点差ほどの差は感じませんでした。小刻みに点を奪い堅い守りで勝利を掴んだ履正社も強いのですが、大阪偕星も打線が強力で履正社投手陣を難なく打っていました。

では試合を見ていきましょう。

---------------------------------------------------------------------------
戦評

履正社が小刻みに点を奪い、大阪偕星に勝利した。1-1の同点で3回にヒットとエラーで勝ち越しに成功すると、6回まで毎回得点を挙げ、大阪偕星を突き放す。先発清水くんは毎回のように走者を出すも、バックの守りもあり7回を1失点。後に投げた阪口も抑え、7-1で履正社が勝利した。大阪偕星は初回に先制し尚も好機を作るも走塁しと3併殺が響き、1得点に止まった。

---------------------------------------------------------------------------
ハイライト

・1回裏 大阪偕星の攻撃

1アウト満塁から5番松山くんがセカンドへのゴロ。併殺を狙い、二塁はアウトになったが一塁は間に合わず、併殺崩れで偕星が1点を先制する。尚も2アウト1,3塁でダブルスチールを仕掛けるも本塁憤死で追加点ならず。

・2回表 履正社の攻撃

1アウト1塁でエンドランを試みる。7番西川くんがレフトにヒットを放ちその間に一塁走者が三塁へ。1アウト1,3塁から8番野上くんがライトに犠牲フライを放ち同点。

・3回表 履正社の攻撃

1アウト1塁から3番小深田くんがライト線に2塁打。一塁走者は三塁に到達しますが、中継が乱れる間にホームに突入し、2-1と勝ち越しに成功。

・3回裏 大阪偕星の攻撃

1アウトから2番田伏くんがライトの頭上を越える2塁打を放つと、3番坪井くんがセンターへクリーンヒット。1アウト1,3塁の絶好のチャンスに4番辻野くんがスクイズを試みる。しかし、これが空振り3塁走者は挟殺プレーでアウト。なおも2アウト2塁となり、辻野くんがレフトにヒットを放ちます。2塁走者の坪井くんはホームを狙うもレフト西川くんの好返球によりタッチアウト。

3連打で無得点の大阪偕星。何れも捉えた当たりだっただけに勿体無かった。

・4回表　履正社の攻撃

1アウトから8番野上くんがライトへの飛球。ライト田伏くんがダイビングキャッチを試みるも捕球できず、その間に野上くんは三塁へ。9番清水くんがセンターへタイムリーを放ち、1点を追加。

・5回表　履正社の攻撃

2アウトから2四球とヒットで満塁のチャンスを作り、7番西川くんが高めのストレートを捉えレフト線にタイムリー2塁打。2者が生還し、一塁走者は3塁に一度止まるが、レフトからサードへの中継が乱れる間に一塁走者がホームに突入し、この回3点が入ります。

・6回表　履正社の攻撃

2アウト2塁から3番小深田くんがセンター前にヒットを放ち、2塁走者が生還。7-1とリードを広げる。

----------------------------------------------------------

感想

　履正社が小刻みに点を奪い大阪偕星に7-1と勝利したのだが、両チームに点差ほどの差は感じなかった。確かに履正社はどんな状況からでもチャンスを作り、相手のミスをうまく突いて点を奪う相手からしたらイヤらしい野球をしていた。打線も鋭いスイングで強烈な打球を放っていた。

大阪偕星は強烈な打球はしっかり取ることができていたのだが、送球間のミスが失点に繋がった。このミスが勝ち越し点に繋がったのが悔しい。

また大阪偕星の打線は強力で履正社の両投手から9安打を放ち、何れも強烈な当たりをしていた。中でも先発清水くんに対してはどの打者も苦にすることなく打っていたようにも見えた。ただ、走塁面で勿体無いプレーが出た。

3回の2アウト2塁でレフト前にヒットを放ち、2塁走者坪井くんがホームに突っ込むもレフトの好返球によりアウトになった。勝ち越された直後の攻撃で追いつきたい気持ちがあるが、3塁で止めても良かったのでは？と思う。確かに次の回で先頭の5番打者がヒットを打ったので、結果論として止めたほうがいいだろう。ただ、坪井くんは秋に股関節を痛めた影響からか本調子ではなく、走塁もホームを狙ってセーフになるようには思えなかった。2アウト1,3塁にして、チャンスの場面を多く作り履正社の守備にプレッシャーを与え続けるのも有りだと思った。

大阪偕星は走塁死や3併殺とついていない場面が目立ったが、スクイズにダブルスチールを仕掛けるなど積極的な攻めが目立った。走塁に磨きをかけ、主戦の坪井くんの調子が戻れば夏はより勝ち進みそうな気がします。15年春に大阪桐蔭に敗れたものの準優勝し、「思ったほど差がない」と言い放って練習に取り組み、夏に桐蔭にリベンジを果たしてそのまま優勝した。今回も似たような展開があると思っています。そうなると勝った履正社も油断できないです。大阪の夏が楽しみになってきました。