追いすがる南郷を振り切り湖南が3年連続夏の全国の舞台へ

こんにちは、Ujiです。
6月23日彦根球場で行われた中学野球ボーイズリーグ選手権大会滋賀予選決勝戦

南郷ボーイズ VS 湖南ボーイズ

の一戦を書いていきます。

春の覇者野洲ボーイズを破り5年ぶりの夏を狙う南郷と3年連続夏の大会を目指す湖南の試合はワンサイドゲームになると思いきや、終盤の追い上げでどうなってもおかしくない展開となりました。振り返っていきましょう。
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戦評


追いすがる南郷を振り切って湖南が優勝し3年連続の夏の全国の切符を手にした。湖南は初回に3番上原くんの犠飛で1点を先制すると2回には川島くんの3点タイムリー二塁打、3回はエラーで1点と前半で5点を奪う。投手は川島くんと大治くんが味方の守備にも助けられたこともあり南郷打線を3点に抑えた。敗れた南郷は打線が終盤に追い上げチャンスを作るも追いつけず5年ぶりの全国はおあずけに。しかしスタメンの半分が2年生と先が楽しみだ。
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ハイライト

・1回表 南郷ボーイズの攻撃

先頭の小松くんがサードへ強襲ヒットで出塁すると1アウトとなり3番田見くんもレフト前安打で続き1,2塁の先制のチャンス。4番宮崎くんは9球粘った末にファーストフライ、5番水谷くんがセンターフライに倒れ先制ならず。

いきなり牙をむいた南郷打線。しかし湖南の先発川島くんが踏ん張る。


・1回裏 湖南ボーイズの攻撃

先頭の田井くんが高めのカーブを捉え左中間を深々と破る二塁打で出塁。バントで三塁に進み、3番上原くんがセンターへ犠牲フライを放ち、1-0と先制します。

初回のピンチを脱した湖南は直後に鮮やかな攻撃で先制点を奪います。


・2回裏 湖南ボーイズの攻撃

連打と四球で1アウト満塁の場面、9番川島くんが中に入ったカーブを捉えライトの頭上を越える走者一掃のタイムリー。川島くんは三塁を狙うもアウトになったが、4-0とリードを広げ自らを助けるタイムリーになりました。

・3回表 南郷ボーイズの攻撃

四死球で1アウト1,2塁のチャンスに4番宮崎くんが捉えた打球を放つもショートへのライナーに。二塁走者は戻れず併殺となりチャンスを生かせません。

・3回裏 湖南ボーイズの攻撃

2アウト1,2塁から6番坂根くんの打球をショートがトンネルしセンターにボールが行く間に二塁走者がホームイン。5-0とリードを広げます。


・5回表 南郷ボーイズの攻撃

試合中盤に入りようやく反撃の南郷打線。
1アウト1,2塁から2番岡村くんが高めのストレートを捉え走者一掃の2点タイムリーとなり、2-5と差を縮める。なお1アウト2塁のチャンスでしたが、ここで川島くんが二塁に牽制。二塁走者の岡村くんが刺されてアウトになったのもありこの回の反撃はここまで。
二塁牽制死で流れが一度切れたのは痛いが南郷打線はようやく得点が取れた。まだまだ反撃は続きます。
2点を返し、生還した走者とタッチを交わす南郷ボーイズ。まだまだ試合はこれからです。


・6回表 南郷ボーイズの攻撃

先頭の4番宮崎くんが高めのストレートを捉えて右中間を破る3塁打。5番水谷くんが死球で出塁し盗塁などで1アウト2,3塁とチャンス拡大。7番武田くんがライトへの犠牲フライで3-5。さらに8番西畑くんがサード強襲の当たりを放ち、打球がレフトに転がる間に二塁走者がホームを狙う。しかし、湖南の中継プレーが一歩速く二塁走者がホームタッチアウト。


見事な中継プレーで1点を防いだ湖南ボーイズ。終盤に追い上げられてる状況で出たビッグプレーにベンチが喜びながら迎える。それほど大きなプレーだった。


・7回表 南郷ボーイズの攻撃

諦めない南郷でしたが、最後は悔しい幕切れに
1アウトから1番小松くんがセンター前ヒットで出塁。2番岡村くんはセカンドゴロで2塁はアウトになるも一塁はセーフ。3番田見くんがサードへの安打を放つが、二塁走者が飛び出しているのを見逃さず、2塁タッチアウトでゲームセット。湖南が追いすがる南郷を振り切り3年連続の全国大会への切符を手にしました。

優勝を決め、マウンド上で喜びを爆発させる湖南ボーイズ。
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感想
 湖南ボーイズが追いすがる南郷を振り切って3年連続夏の全国大会を決めた。
この試合の湖南ボーイズは全体的に冷静だった。まずは打線。ピンチを凌いだ後と前の試合でコールドで勝った勢いもあるだろうが、南郷の先発林くんのカーブを狙い打ったように見えた。林くんはカーブでもカウントが取れるのだが時折甘く入ることがあり、湖南打線はカーブを焦らずしっかりためて打ち返した。湖南打者は一巡目からカーブにしっかり対応し、初回から3回まで毎回の5得点を奪い試合の主導権を握った。この5点は先発川島くんを大きく援護する形になった。

次に先発した川島くん。5回1アウト1,2塁から2点適時二塁打を打たれ、尚も1アウト2塁のピンチで打者は3番田見くん。川島くんは2塁に牽制し走者をアウトにした。南郷はようやく川島くんから点を奪いクリーンアップに打順が回る中で追い上げムードが高まっていた。そんな中、川島くんは牽制でアウトにし反撃ムードを抑えた。ピンチで気の抜けない相手が続く中、打者に集中してもおかしくないところだが回りは見えていたようで冷静さを失っていなかった。

そして守備。今日は何度も好プレーで投手を救ってきた守備だが、一番は7回の最後のアウトを取ったところだ。2アウト1塁から3番田見くんがサードに安打を放った。このとき二塁走者が飛び出しているのを見逃さず2塁に送球しアウトにした。あとアウト1つで優勝が決まる一方で追い上げられて焦りなど気持ちを落ち着かすのが難しいはず。サードの小森くんが2塁に投げたのか1塁に投げたあとファーストが2塁に投げて走者をさしたのか、詳しい状況は覚えていないのですが、どちらにせよ投げた人、指示をした人、2塁にいて走者をタッチアウトにした人と湖南守備陣が冷静であったことは間違いない。3年連続となる夏の全国大会も冷静な判断でプレーをし、1つでも多く勝ち上がってほしい。


敗れた南郷ボーイズだが打線がしっかり振れていた。前半は捉えた当たりが野手の正面という不運もあり無失点に抑えられたが、後半は捉えた打球は長打になり点も奪った。湖南の堅い守りで防がれたものの逆転してもおかしくなかった。それくらい勢いがあった。ただ、走塁面でアウトになり反撃のムードを抑えられたのが痛かった。3回のライナー併殺、5回の牽制死、6回のホーム憤死そして7回の2塁タッチアウト。何れもチャンスで2塁走者がアウトになっている。ただこれらの走塁も間違っていなかった。野手の正面をつく不運もあったが、湖南の守備陣が上手だった。

5年ぶりの夏の全国はお預けとなったが、明るい話題がある。決勝で先発した5番から9番打者が2年生であること。経験者が多く揃い彼らを中心としたチームが出来上がれば秋以降の戦いぶりに期待できる。強力湖南打線を相手に4回を1安打無失点に抑えた水谷くんは投手として可能性を残した。2日で3試合を行う滋賀大会では投手は最低3枚は必要。そのうちの1枚に入るだけでもチームとして頼もしい。打者だけでなく投手でも磨きをかけてほしい。決勝戦に先発した林くんは悔しい想いをしたが、変化球でカウントが取れるのは大きな魅力だ。低めに投げれるように精度を上げればより良い投手になれると思う。

最後は悔しい終わり方をした南郷ボーイズ。2年生はこの悔しさを忘れないでほしい。そして来年の夏は借りを返して6年ぶりの夏の全国の切符をとることを願っています。まずは秋ですが一戦必勝で勝ち上がってほしいです。経験と悔しさがあるので期待しています。

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