リードされてもコツコツと 大阪桐蔭サヨナラで2年ぶり近畿決勝進出

こんにちは、Ujiです。

大阪桐蔭 と 智弁学園の試合を見てきました。

前半は智弁学園の強力打線が発揮し2本塁打などで一時は5-2とリードするも、桐蔭がコツコツと1点を返し8回に追い付いて9回にサヨナラで勝利しました。

正直この試合で桐蔭が負けると思っただけに勝利したときはかなり嬉しかったです。
この試合を振り返りたいと思います。

---------------------------------------------------------------------------
スコア

タップすると拡大して見れるようになっています。
緑線が投手交代を意味しています。
--------------------------------------------------------------------------
感想

 正直桐蔭は負けるのではないかと思った。明石商戦で接戦で勝ったとはいえ決勝点が後逸という「貰った点」。失策や後逸など「貰った点」で勝った次の試合は負けるケースをよく見る。今回も桐蔭は4回までに2本塁打を浴びて5失点。智弁の先発小畠くんは適度な荒れ球に鋭く変化するタテのスライダーに苦戦していた。良い当たりも野手の正面につくなど不運ではあった。そんな中でも桐蔭の選手は冷静だった。


目の前の1点をコツコツ返していき、徐々に智弁学園を追い上げた。甘く入ったコースは見逃さず低いライナーやゴロヒットで地道にチャンスを作った。4回と8回に1死2,3塁で西野くんが共に内野ゴロに倒れるも三塁走者をホームに生還させた。チャンスに強打者が打席に立つと一気に追い上げることも期待できる一方で、力んで内野フライに倒れ得点できないケースもある。そんななか西野くんは右方向へゴロを放った。どんな形でも欲しいときに1点を奪う西野くんはとても頼もしく見えた。ヒットだけでなく、ゴロアウトでも得点が出来る大阪桐蔭打線。引き出しが多く、接戦にも強い理由がここにあると思う。


投手陣もよく踏ん張った。
先発した松浦くんは力んで四球を連発した初戦と違ってセーブして投げいるようだった。ボールが先行して4回3四死球を与えたが初戦と比べると制球は安定しているように見えた。2本塁打打たれたものの共にフェンスが低く狭い佐藤薬品スタジアムだからこそ打たれたようなもの。他の球場ならフライアウトになっている。数字ほど悪いとは思えなかった。

リリーフした関戸、竹中も踏ん張った。強振する智弁学園打線にフェンスギリギリまで持っていかれるもなんとかフライアウトで抑えた。共に速いストレートを軸に投げるも智弁打線はしっかり対応していた。もう1回投げていると失点してもおかしくない。

最後は藤江くんが締めてサヨナラに望みを繋げた。選抜が決まった近畿大会準決勝でエースが登板するケースはレアだが、西谷監督やチームが掲げる「秋の日本一」へ本気の姿勢を見せた。9回に無死2塁のピンチも1番白石くん、2番三田くんを三振で3番今崎くんを中飛で抑えた。先発松浦くんが打たれても後の投手たちが0に抑えたことが勝因の1つと考えている。粘りの野球ができた。


破れた智弁学園だが、打線は強力で1人1人のスイングが力強かった。狭い佐藤薬品スタジアムも相まってフライが上がれば本塁打になるのでは?と打ち上げるたびにビクビクして見ていた。ただ各選手力がある一方で、「俺が決めてやる」と言わんばかりに大振りしているようにも見えた。実際にフライアウトが16個と多い。9回も無死2塁のチャンスも2三振を奪われて無得点に終わったが各選手が力んでいるように見えた。走者を進める打撃をして三塁に走者を置けば相手守備に暴投やエラーできないプレッシャーを与えることができる。智弁打線は強力なので投手は投げにくくなる。智弁学園が走者を進める打撃をすれば勝ち越しに成功できたかもしれない。そう考えると勿体ない攻撃だった。


また、守備に綻びがあった。4失策をし、うち一つは失点に繋がった。失策の殆どが送球ミスで併殺を決めれないこともあった。今日の失策はキャッチボールをしっかりすれば全て無くせるはず。冬期間はキャッチボールをしっかりして捕球がうまく行けば智弁学園は堅守になり接戦に強くなれる。


両チームは攻守に対照的だった。智弁学園は4失策した守備に「攻撃が最大の防御」といわんばかりの長打で大量点を奪うスタイル。対する桐蔭はここまで全試合無失策の堅守にゴロや低いライナーで一点ずつコツコツ点を奪うスタイル。前半は智弁がリードしたが、劣勢に立たされても得意の「粘りの野球」で桐蔭が追い付き追い越した。ゴロアウトでも得点するなど桐蔭には引き出しが多く感じた。これが劣勢でも勝てた要素だと思う。


この試合は大阪桐蔭が負けると予想しており、終盤に追い付いても喜べなかった。とはいえ、サヨナラで勝利すると嬉しくて思わず声を上げてしまった。勝つと嬉しいです。

大阪桐蔭は2試合連続1点差で勝利して共に先攻されながらも追い付いて逆転したもの。勝ち上がる上で必要な経験をすでにこの秋でした。これから先も楽しみです。

コメント

人気の投稿