守備で勝ちきった野洲ボーイズが決勝進出 


こんにちは、Ujiです。

2月23日に続き、24日も中学野球を見てきました。

まずは準決勝第一試合

草津ボーイズ VS 野洲ボーイズ

です。

初の全国大会を目指す草津ボーイズとジャイアンツカップに続く全国大会を狙う野洲ボーイズの試合は後半に必死の攻防戦が行われ、最後までどうなるかわからないハラハラする試合となりました。




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短評
初回、草津ボーイズが松居くんのタイムリーなどで2点を先制し主導権を握ると、先発中島くんの緩い変化球を中心とした投球に野洲打線はタイミングが合わず、4回までわずか1安打と苦しむ。しかし、休憩を挟んだ5回に野洲の下位打線がチャンスを作り、2,3番の連続タイムリーで試合をひっくり返す。野洲の先発川元くん2回以降立ち直りスライダーを中心に凡打の山を築きあげる。5回2,3塁と7回満塁のピンチも内野ゴロで仕留めるなど草津の反撃をしっかり抑え、3-2で野洲が勝利。決勝に駒を進めた。

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試合詳細


草津ボーイズの先発中島くんは右の軟投派。緩いカーブでカウントが取れるのでタイミングが合わず凡打の山を築きます。ショート熊木くんは守備がうまいです。

野洲ボーイズの1番関谷くんは打撃センスが良く、また足も速い選手。

・1回表 草津ボーイズ

1点を先制し、尚も2アウト3塁のチャンスに5番松居くんがレフト線にタイムリーヒット。松居くんは2塁も狙いますが間に合わずタッチアウト。2-0草津ボーイズが先制。



・1回裏 野洲ボーイズ

先頭の関谷くんが四球で出塁。すぐさま盗塁をしかけるも柿本くんの好送球によりアウト。続く大西くん、川元くんは内野ゴロに倒れ、この回無得点。


・2回表 草津ボーイズ

先頭の近藤くんがセンター前ヒットで出塁。1アウト後、8番中島くんが3バントを決め、2塁に進めるも9番苗村くんがサードゴロに倒れ、この回無得点。

7番遠藤くん、9番苗村くんの当たりは良かったものの、野手の正面でした。


・2回裏 野洲ボーイズ

2アウトから6番橋本大くんが四球を選ぶも後続が絶たれます。

この回何れも内野ゴロで、中島くんのカーブにタイミングが合わず打たせて取る投球にやられています。

・3回表 草津ボーイズ

1番からの好打順も三者凡退に倒れます。

この回の草津打線は振りが大きく、凡打で打ち取られています。


・3回裏 野洲ボーイズ

1アウト後、9番橋本琉くんが四球で出塁すると、1番関谷くんが右中間を深々と破るタイムリー三塁打。1-2となり尚も同点のチャンスも2番大西くんはショートゴロ、3番川元くんはレフトフライに倒れます。


・4回表 草津ボーイズ

4番からの好打順も三者凡退に倒れます。


・4回裏 野洲ボーイズ

こちらも4番からの好打順も三者凡退に倒れます。ただ、ここで草津のショート熊木くんの好プレーが出て、イレギュラーバウンドをしっかり取りアウトにしました。


試合中盤に入り、ここから両者必死の攻防が続きます。


・5回表 草津ボーイズ

1アウト後、8番中島くんが振り逃げで出塁し、9番苗村くんがレフト前にヒットを放ちます。1,2塁のチャンスに1番柿本くんは鋭い打球を放つもファースト正面。井上くんが体で止めてベースを踏んで2アウト2,3塁。尚もチャンスで2番森田くんでしたが、またもファーストゴロで倒れ追加点ならず。


この回の草津打線は4回までと違いコンパクトなスイングをしていましたが、惜しくも得点ならず。


・5回裏 野洲ボーイズ

ピンチを凌いだ野洲が仕掛けてきます。

先頭の園田くんに代打岩佐くんを送ります。その岩佐くんが四球を選び、代走に中川くんを送り、送りバントで2塁に進めます。さらに9番橋本琉くんが三塁側に絶妙なバント安打を決め、1アウト1,3塁のチャンス。ここで今日タイムリーを打っている1番くん、カウント3-1から打つもサードファウルフライ。

続く2番大西くんが高めのカーブを逆らわずにレフトに流し打ち同点のタイムリーヒット。さらに3番川元くんも初球のストレートをレフトに流し打ち逆転タイムリー。4番井上くんもレフトに抜けそうな当たりを放ちましたが、名手熊木くんに阻まれ追加点ならず。しかし、3-2と野洲が試合をひっくり返しました。


代走の中川くんがそのまま入り、ライトへ。そのライトの守備で好プレーを見せます。

・6回表 草津ボーイズ

3番からの好打順も三者凡退に倒れます。


先頭の3番熊木くんが初球をライト前に運ぶもライト中川くんの打球処理が速く、まさかのライトゴロ。走者がいなく、左打者でなぜライトが定位置より前に居てたのか不思議だっが、見事なプレーでした。


・6回裏 野洲ボーイズ

守備の変更で捕手の柿本くんが投手に、投手の中島くんがセカンドへ、セカンドの木瀬くんが捕手に入ります

先頭の5番田中くんがレフト線に2塁打で出塁。さらに、6番橋本大くんがショートのゴロを放つも、これを熊木くんが弾きます。

0アウト1,3塁のピンチに先ほどいいプレーをした7番中川くん。ここでビッグプレーが出ます。中川くんはフライを放ち、センター松居くんが取ってまずは1アウト。三塁走者の田中くんがタッチアップするか迷って最後三塁に戻ろうとします。するとセンター、ショート、サードの順でボールが帰り、三塁走者田中くんが刺されてしまい、ダブルプレーが成立したのです。このプレーもあり、この回無失点に終わります。


中継プレーに入った熊木くん。先ほどのミスを取り消し、相手のチャンスを一気に潰しました。また、打った中川くんは先ほど熊木くんのヒットをアウトにしただけあって、まさにやられたらやり返すそんなプレーでした。


・7回表 草津ボーイズ

ピンチを凌いだ草津ボーイズ。

最終回1アウトから7番遠藤くんがショートゴロで堀口くんが弾く間に必死の走塁で出塁します。8番くんのところで代打に平野くんが入ります。初球から振っていくもセンターフライで2アウト。あとがなくなった草津ですが、ここから粘ります。9番苗村くんが四球で繋ぎ、1番柿本くんがライト前ヒットで2アウト満塁と一打逆転の大チャンス。

昨日の大津瀬田ー湖南のように土壇場逆転の雰囲気がありましたが、2番森田くんが初球を打ち、サードゴロでゲームセット。

野洲が粘る草津を振り切り、決勝進出を決めました。

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感想

休憩を挟んだ5回以降に試合が動き出し、野洲ボーイズが守備で勝利をもぎ取ったと思います。5回以降の野洲ボーイズの守備を振り返ります。


まず5回。1アウト1,2塁で1番柿本くんの当たりをファーストが正面でキャッチ。確実に一つアウトを取り、次の打者を抑えた。この回の草津打線はスイングがコンパクトに見えた。2から4回での大振りが目立っただけにスイングが鋭く感じた。実際柿本くんのスイングもコンパクトで鋭い当たりだったが、野洲のファースト井上くんがよく止めた。7回に柿本くんはライト前にヒットを打つのだから、5回のファーストゴロが「いい当たりだが野手の正面」というのが何とも悔しい。


次に6回。先頭の3番熊木くんが初球を捉え、ライトにいい当たりの打球を放ちます。しかしこれをライト中川くんが素早く打球を処理し、ライトゴロに。野洲は逆転をした後で相手に流れを渡さない大きなプレーだった。なによりイニングが始まった最初の1球で、最初のプレーで途中出場した選手がやるのだから守備レベルの高さ、控えの層の厚さを感じた。


そして7回。2アウト満塁で2番森田くんの打席。打
球は6回からファーストからサードに回った井上くんの前に転がり、捕球して一塁に送球し、ゲームセット。守備が変わり勝利を意識する場面でしっかり守ることができた。


草津ボーイズは攻めたのだが、野洲の守備が上回った。初の全国はまたもお預けとなったが、明るい話題が2つもある。


一つは先発の中島くん。緩いカーブでカウントを取ることができ、相手打線のタイミングを外し、凡打の山を築いた。中島くんの投球を見て大阪桐蔭が破れるときはこの投手がいるときかと想像してしまった。

 実際の様子を見ていないが、10年秋の加古川北、15年春の彦根東、16年夏の関大北陽が大阪桐蔭を倒したが、何れも緩い変化球でカウントが取れる投手がいたこと。緩い球に油断した桐蔭打線は凡打の山を築き、気が付いたら負けていた。今回もそれがあると思ったくらいだ。


その凡打を確実に処理してくれるショートの熊木くんが2つめの明るい話題だ。とにかく守備が上手。イレギュラーバウンドにも反応でき、6回の併殺プレーも熊木くんがいないと成立しない。1イニングに1度は熊木くんが打球を処理してくれているので安心感もある。


今回は惜しくも準決勝で敗れましたが、まだ夏が残っています。それまでに変化球を磨き、堅い守備陣でジャイアントキリングや全国大会に出ると期待しています。


準決勝第一試合はロースコアの逆転ゲームでありますが、両チームの高い守備力がもたらした好ゲームだと思います。スコアを振り返った今、改めて凄さを感じています。

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