仕切り直しの一戦 先攻を取った智弁和歌山が制す

こんにちは、Ujiです。

10月20日に佐藤薬品球場で行われた近畿大会1回戦

智弁和歌山(和歌山1位) VS 初芝立命館(大阪3位)

の試合を見てきました。




前日に両校は対戦して2回までに9-0と智弁和歌山がリードしていたが雨で試合が流れてしまった。仕切り直しの一戦で気持ちが晴れないだろう智弁和歌山と一度死んで開き直ることもできる初芝立命館。気持ち的に初芝立命館にも優位なとこもあり、中盤まで接戦でしたが智弁和歌山が連打で勝ち越し試合を制した。

再試合で智弁和歌山が先攻を取ったこと、先頭の細川くんが出塁したことが勝敗を大きく分けました。
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感想
 雨で仕切り直しの1戦は智弁和歌山が制した。

まずこの一戦で智弁和歌山は先攻だったのが大きかった。というのも再試合や前の試合が延長などで長引いたときは、先攻を選ぶことで選手のガス抜きをしたほうがいいとのこと(明徳義塾の馬淵監督が話していたらしい)。三者凡退になっても打つことで気持ちが楽になった選手たちは試合にすぐに入れるそう。そのためか甲子園でも再試合で先攻を取ったチームは勝利することが多い。(03年駒大苫小牧ー倉敷工業、08年大阪桐蔭ー日田林工、09年高知ー如水館など) 再試合で先攻を取った地点で智弁和歌山には気持ち的に大きなアドバンテージがあったと考える。

その初回の攻撃で先頭の細川くんがゴロヒットで出塁した。初回に出塁することで戦術に幅が出るのもあるが、ゴロヒットで出ることにも意味があった。この日は晴れているとはいえグラウンドは昨日の雨で湿っている。その中でゴロを打ち読みにくいバウンドで相手を守りにくくする。先頭の細川くんに続き後の打者もゴロヒットを連ね3点を先制した。細川くんは前チームからの主力で今年の選抜甲子園では雨の中で試合をしている。その状況でどういう野球をするのかお手本をみせるかのようにプレーした。こういう選手は心強く頼もしい。

今日の智弁和歌山打線はミート重視で単打を連ねる一方で、怖さを感じなかった。12安打中長打は2本(一本は外野手のダイビングキャッチを取れなかったもの)でパワーで打ったものではなかった。高嶋監督時代の智弁和歌山は1番から9番まで本塁打を狙える打線で大量得点を期待できた。接戦になっても各打者がフルスイングするので投手はプレッシャーを感じ終盤になれば投手の身体的にも精神的にもスタミナが尽きたところを智弁和歌山打線が襲いかかい大量得点に繋がった。このチームも経験者が多く本塁打を打てる選手も揃っている。4番徳丸くんにおいては全打席本塁打を狙うくらいで打席に立つくらいでいいんじゃないかな?4番は長打を期待できれば打線の怖さが出ると思う。近年の智弁和歌山は試合を作れる投手が複数いて接戦に強いので打線に怖さが出ればより強くなると思う。

敗れた初芝立命館だが3番中堅手の山上くんが奮闘した。
初回に三塁走者をバックホームで刺して相手の攻撃を止めると、直後の攻撃で2ラン本塁打を放った。また、3回のチャンスで同点犠飛を放つなど攻守に大活躍した。初回の智弁和歌山の攻撃で昨日の再来かと思われたが、彼のバックホームがその不安を払拭した。

ただ「2つの死球」が試合を分けたと感じている。
一つ目は5回の小林白くんに与えた死球だ。2アウト1,2塁のピンチで初芝立命館の林くんは小林白くんを2ストライクと追い込んでいた。しかし次に死球を与え満塁にしてしまった。ここで気持ちが切れたかのように2者連続でタイムリーを打たれ勝ち越しを許した。

二つ目は直後の攻撃で3番山上くんが受けた死球。2アウトながら2塁の場面で本日3打点の山上くん。彼が打てば再び初芝立命館に流れが来てもおかしくない。打ち取られても納得できるところで死球で終わったところに見ていてモヤモヤした感じがした。そのせいか後の打者も打ち取られ、初芝立命館打線は試合終了まで点を奪えなかった。

先発林くんは先制を許すも立ち直り2から4回まで無失点に抑えた。エース森くんは4回を投げ1失点に抑えた。守備も無失策と投手陣を盛り立てた。打線も初回の3点を取り戻した。それだけに先ほどの2つの死球が文字通り痛く感じた




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